Midas M32 ( Behringer X32 ) でQLabを操作する #04

§7 QLabの設定 -細かい設定-

§7-1 Remain timeの出し方
右上の方にある「Action」の横の「>」マークをクリックすれば、Remain表示になります。
「Pre Wait」「Post Wait」も同様にRemain表示になります。
Remain表示の時は「<」マークになります。
§7-2 不要になったCueの削除
不要になったCueを選択して「command + back space」で削除できます。

§7-3 Panic Allのフェードタイムを変更する
デフォルトでは「esc」キーでのPanic Allは1秒に設定されています。
変更するには右下の歯車マークをクリック、もしくは「command + , 」から、「Panic duration:」に入力し、右下の「Done」をクリックします。
§7-4 最大音量を変更する
「Audio Levels」や「Audio Trim」の最大音量はデフォルトでは10dbとなっています。
稀にとても小さい音量の音源を渡された時は10dbでは足りない場合があります。
その場合は右下の歯車マークから「Audio」タブの「Volume Limits」の「Max:」の値を変更し「Done」をクリックすれば、最大音量が変わります。
§7-5 ワンアクションで曲を再生する
QLabは、スペースキーでCueを叩いていくと言うのが基本的な操作になるのですが、リハーサル時などは「次、M5くださ〜い」なんて急に言われる事もしばしばあります。
その時は「Triggers」タブの「Hotkey Trigger:」を使えばワンアクションで曲出しができます。
10曲程度であれば曲順に合わせて数字キーに割り当てておけば便利です。
アルファベットキーは、すでに他のショートカットが割り当てられていたりするので使えないキーもあります。デフォルトでは「A、B、G、H、I、J、K、M、R、U、V、X、Y、Z」が使用可能ですが、偶然にも曲の頭文字と被りなく一致でもしない限り現実的ではありません。
因みに「control + 1」や「Shift + 1」「option + 1」などは使えるので、単純にワンアクションとは言えませんが、それらを駆使すれば数字キーだけで40曲割り当てができます。
また、右下の「If running, a second trigger:」のプルダウンで「panics」を選択しておけば、もう1度同じキーを叩いた時に§7-3で設定した時間でフェードアウトされます。

§7-6 CDプレイヤーのようにA-B出しをする
無料版のQLabではマルチアウトプットには対応していません。2chだけです。
ですが、CDプレイヤーでのフェーダー操作のようにA-B出しをしたい事もあるかと思います。
そんな時は、オーディオインターフェイスを2台用意すればA-B出しが可能になります。
無料版QLabの2chアウトプットは、あくまで1つのデバイスに対して2chのアウトプットしかできない仕様なので、複数台用意すれば、曲によってそれぞれのデバイスへのアサインが可能です。
右下の歯車マークから「Audio」タブを開き、プルダウンからそれぞれのオーディオインターフェイスを選択し、「Done 」をクリックします。
次にそれぞれの曲の「Audio Levels」タブで、曲順に合わせて交互にアサインしていけば完了です。
因みにMacbookのヘッドフォンアウトも「外部ヘッドフォン」として1つのデバイスとして認識されるので、本編の曲はオーディオインターフェイスから出力し、ヘッドフォンアウトからは常にBGMがループで再生されている、と言った事も可能です。

§7-7 テキストを書き込む
それぞれのCueの「Basics」タブに「Notes」と言う欄があります。
ここに台本の文言やキッカケを書き込んでおけば、台本とにらめっこしながらのオペレーションから解放されます。本来PAエンジニアは、台本ではなくステージを見ながらオペレーションすべきですからね。
左下の「Show」をクリックしてShow画面にすると、テキストが見やすく表示されていると思います。



以上で、PAさんが使うであろう機能はだいたい書いたと思います。
思い出した機能があれば、順次加筆していきます。

次はいよいよ、コンソールからのQLab操作を執筆したいと思っています。


※記事に間違いや、誤解を与える表現、さらに便利な方法等があれば、コメントにて教えて頂けると嬉しいです。質問等もコメント欄にお願いいたします。

コメント