Midas M32 ( Behringer X32 ) でQLabを操作する #05

§8 M32の設定 -Assign Buttonを使ってQLabを再生する-

いよいよミキサーからQLabを再生してみます。
M32でQLabを再生する手法として、
・Assign Buttonで再生する
・Mute Groupで再生する
・Show Controlで再生する
等がありますが、ここでは一番オーソドックスと思われる、Assign Buttonを使っての再生をしてみます。

まず、ミキサーからの信号はMIDI信号としてMacに送られるので、「Setup」の「MIDI Control」タブの「Card MIDI」のチェックを入れます。
これで、USB Interface内蔵のカードを使っている場合は、カードのUSB BポートからMIDI信号を出力できます。

もちろん、MIDI端子を使用してコントロールする事もできます。
M32のカードスロットにUSB Interfaceが内蔵されていないカードが刺さっていたり、別途MIDI Interfaceを使ってMacと繋ぎたい場合には「MIDI In/Out」をオンにします。

次にAssign Buttonの設定です。
ここではAssign Buttonの9〜12 (Assign Buttonの下段4つ) に割り当ててみます。
Button9に「Playhead Previous」(前のCueの先頭に移動)、Button10に「Playhead Next」(次のCueの先頭に移動)、Button11に「Panic All」(すべてのCueを強制停止)、Button12に「GO」(Cueの再生)を割り当てたいと思います。

まず、Button9に
「MIDI Push >Control Change >Channel01 >0」
をアサインします。
続いて10〜12には、後段の数字だけを変えて順にアサインしていきます。


これでAssign Buttonの設定は終わりました。

これはM32-Editorの画像ですが、実機の方もこういうアサインになっていると思います。

次に、M32とMacをUSBケーブルで繋ぎます。
QLabを起動し、設定 (右下の歯車) から「MIDI Controls」のタブを開きます。
「Use "Musical" MIDI Controls」のチェックボックスにチェックを入れ、「GO」の欄の「Capture」をクリックします。

「Capture」をクリックすると「Byte1」「Byte2」の欄に「Waiting...」と表示されると思います。表示されてる時にM32のButton12を押せばキャプチャー完了です。
同様に「Panic All」「Playhead Previous」「Playhead Next」もキャプチャーすれば、M32でQLabの操作ができます。

この方法を使えば、M32でなくても、ユーザーキーにMIDIを割り当てれるミキサーであれば、ミキサーからQLabを操作できると思います。

あと、QLabの操作にMIDIを使う利点として、Mac上でQLabがアクティブウィンドウになっていない時でも操作ができます。
MacでQLabとミキサーエディタの両方を立ち上げている時などに便利です。

つづく

※記事に間違いや、誤解を与える表現、さらに便利な方法等があれば、コメントにて教えて頂けると嬉しいです。質問等もコメント欄にお願いいたします。

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